アラサー 心の調律

アラサー会社員の毒にも薬にもならない備忘録

適応障害はHSPが原因?社会人1年目から振り返る【第一部】⑤

こんにちは、メガハです。

 

さて、飽きもせずに今となってはトラウマ通り越して笑い話(笑えない)になってしまった、メガハさんの昔話の続きです。

めでたく復職の日を迎え、頑張って出社したものの社内から不穏な空気が漂っていて~、ってところでした。

偉い人3人が待ち構える会議室に入り、席に座ると直属の部長が一言。




「お前は病気を治す気があんのか?」

 






・・・、最初は言っている意味が分かりませんでした。
実際は何て思ってたかは知らないけど、まずは「体調どう?」とか「無理しないで」とかといった言葉を期待していたからです。

1ヶ月も休みをやったのに、まだ体調が悪い。しかも復帰初日に遅刻してきたわけですから。事前に連絡していたとはいえ、怒り心頭だったようです。

そして部長の言葉を皮切りに、取調べが始まるわけです。

まず、休職中は何をしていたのか。
何をしていたのか聞かれても、「休んでいた」としか言いようがありません。
病院の先生からもとにかく何もしないで休むことを指示されていたわけですし、何よりも何かをする気力も体力もなかったので。
とりあえず「復職に向けて規則正しい生活を心掛けて、体調が良ければ運動等していました。」みたいなこと言ったような気がします。


次にノートを提出しろ。

・・・、ノート?何?DEATH NOTEのこと?
どうやら毎日何をしていたのか、病院では何の話をしたのか、何の薬をもらったのか、その日の体調はどうだったか等を記した、言わば日記帳のようなものを持ってくるのを期待していたみたいです。いや、そんなん指示されてないし。

さらに「お前、状況の報告とか一切メール送ってこなかったよな。」と追い打ち。
それも具体的な指示貰ってないし。確かにたまには状況の報告は必要だったかなと後になって思いますが、それ期待してたなら前もって言ってくれてもいいんじゃない?とも思いました。

結局言った言わない論争になるわけですが、こっちが格下なので勝てるわけがありません。
「すみません、失念しておりました。」という言葉をなんとか絞り出すわけです。


あれこれ面談は続き、(いろいろありましたが内容はあまり覚えてません)最後に聞かれたのは、




お前が病気になった原因は何だ?





「お前だよ!!!!」





って言えればどれだけ楽だったか。

原因が目の前にいる以上、本音を言ったらヤバいと感じ回らない頭をフル回転させて言葉を選んだ記憶があります。

確か「部署の皆さんから貰う仕事を断れず、処理しきれなくなってしまいパンクしたんです。」みたいなことを言ったような気がします。

そうすると部長が一言。



「お前は勝手に体調悪くなったのを周りのせいにするんだな。」

もう何を言っても火に油状態でした。
何よりも体調が悪いって言っている部下に対して、部長クラスの人間が3人がかりでこんだけまくし立ててるわけです。話す気力なんかとっくに消え失せてました。ここまでくれば尋問ですらなく、ただの拷問です。
部長たちは僕のことを心配なんか一切してないし、何ならとっとと消えてくれないかと思っていたんじゃないかと雰囲気で察しました。

新卒で入って仕事できないくせに早々に休職し、戻ってきたかと思えばまだ体調は悪いままだし、上司の指示は守らないし、あまつさえ会社のメンバーが悪いとか言い出す・・・。

ここだけ切り取ればとんだモンスター新入社員ですよね。
部長たちはもうそうとしか捉えていないようでした。


その日は金曜日だったんですが、部長は「今日はもう帰れ。週末で今後の進退についてゆっくり考えろ。」と言い残し会議室を去っていきました。

立っていることもできないくらい体調が悪く、頭の回転が鈍くなっている状況とはいえ、この言葉の意味はすぐに分かりました。

失意のもと、身体も心も限界を迎えたところだったので、会社のトイレでひとしきりグッタリしてからなんとか家に帰りました。

そして部長の言う通り、週末を使って今後について考えるわけです。

「こんな会社、こっちから辞めてやるわ!!!!」って思いもありつつ、
「せっかく大学まで出させてもらって入った会社をこんなすぐに辞めてしまって申し訳ない。」という思いが交錯してました。

まして、初任給で両親にプレゼントをしたらとても喜んでいたというのもあり、余計に切なくなりました。
仮にも大企業だったので、両親も誇りに思っていたでしょう。

もう独り立ちしたから俺はもう大丈夫だよ、ってところをせっかく見せられたと思っていたので、今回の部長との面談の件も相談できずにいました。
親からも「仕事どうだった?」といったLINEも来てたような気がしましたが、返信できずにいました。

そう思いつつも、もう会社に僕の居場所なんてありません。そもそも戻るための気力がありません。
こうなってしまった原因が会社にある以上、長居は不要だと。

もはや選択肢は1つしかないような状況ですが、僕はある決意をし月曜日を迎えます。

続く。

Megaha